仏像フィギュアのイスム

大日如来(だいにちにょらい)現代に甦る運慶の傑作

大日如来(だいにちにょらい)現代に甦る運慶の傑作

2017年秋、東京国立博物館で開催される史上最大の「運慶」展。これに合わせてイスムがお届けするのは、他にはない圧倒的な造形を誇るスタンダードサイズの「イスム 大日如来」。 実物の迫力をそのままイスムサイズにするため、仏像のプロフェッショナル3名に開発を依頼しました。度重なる監修を経て完成した大日如来像は、イスムの歴史の中でも金字塔的存在となるクオリティの高さを誇ります。イスムだからこそ実現し得た圧巻の姿を存分にご堪能ください。

総合監修:山本勉

運慶に関する著書や論文も多い山本先生は、運慶のことを語らせたら右に出るものはいないという第一人者です。今回イスムとの初めてのコラボレーションが、先生も「デビュー作にして傑作」と太鼓判をおすこの大日如来像となりました。厳しい監修と同時に、いろいろな鑑賞ポイントも教えていただきました。

原型制作:藤曲隆哉

円成寺蔵の大日如来像は、現在の多宝塔から宝物館に移される予定です。かわりに多宝塔に入る模刻像を制作した藤曲氏。その藤曲氏が今度はイスムの原型制作を担当。山本先生の厳しい監修をクリアする、逞しく繊細な、美しい像を制作していただきました。

彩色監修:篁千礼

仏像彩色に永く携わる篁氏が、金箔の剥落の具合まで丁寧に再現する彩色サンプルを制作。顔の金の残り具合が像全体の印象をも左右するため、さまざまな資料を研究し尽くし、繊細な表現を造り上げました。イスム工房ではこのサンプルを手本とし、およそ660分の時間をかけて再現しています。

運慶は動画的な記憶力に優れていたのだと思います。大日如来像などは坐像で動きの無い像であるにも関わらず、なぜか動きの一瞬を捉えたような迫力があるんです。 また、360度どこから見ても破綻なく成立している造形も運慶仏の魅力ですね。慶派でも他の仏師の像は正面から見ることだけを意識しているものも多いんです。 (山本勉先生 談)

「イスム 大日如来」開発チームメンバー Profile

山本勉
Tsutomu Yamamoto
東京芸術大学美術学部卒業。同大学院中退。東京国立博物館の研究員、彫刻室長等を経て、現在は清泉女子大学文学部教授。『仏像のひみつ』、『運慶―時空を超えるかたち』など著書および監修多数。学生時代から運慶作品を研究し、後に海外のオークションに出る像を運慶作と論じるなど、新たな作品の発見にも携わる運慶研究の第一人者。

藤曲隆哉
Takaya Fujimagari
東京芸術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻 博士後期課程修了。現在は同専攻・保存修復彫刻研究室 非常勤講師および藤白彫刻研究所代表。「茨木県長禅寺 十一面観音立像」制作や「奈良県円成寺 四天王立像」修復、「長野県善光寺 三宝荒神立像・三面大黒天立像」修復研究など実績多数。 藤白彫刻研究所

篁千礼
Chihiro Takamura
彩色作家。岩絵の具、伝統文様の魅力に引き込まれ、岡倉天心、平櫛田中という正統派木彫彩色の流れを汲む木彫作家・平野千里に師事。現在は「篁千礼彩色研究所」を設立し、伝統的日本画の技法を用いた木彫彩色の他、さまざまな題材と素材を用い、多彩な彩色活動を展開する。

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