平安時代後期に造像された悪敵調伏と農業を司る、憤怒の仏 日本一の大きさを誇る、真木大堂(まきおおどう/大分県豊後高田市)の大威徳明王像。悪敵調伏の仏で戦勝祈願のために安置されますが、水牛に乗るその姿から農業にもご利益があるとして信仰されてきました。 六面六臂六足の異形の姿は大威徳明王の他に例がなく、多くは五大明王のうちの一尊として祀られますが、真木大堂の像は独尊で祀られる貴重な作例です。地域の人びとに愛され親しまれ続ける大威徳明王像を、TanaCOCORO[掌]スケールでお届けします。