十文字隼人 / 森へ
十文字隼人
森へ
狭いマンションの一室に、妻は引っ越してすぐにいくつかの植物の鉢を置いた。今ではもう特別にめずらしい風景ではなくなったが、小さな仏像が届いて以来、電灯の下、そこはしばし心の森になる。